いま、秋田県の自殺対策は「秋田モデル」と呼ばれて全国的に高い評価を得られるようになりました。これは自殺対策基本法の制定に先駆けて、県内の民間団体、県及び各市町村、秋田大学等の関係者が「自殺から県民のいのちを守る」という使命感のもとに活動を続けてきた成果にほかなりません。
秋田県の自殺者数は平成15年の519人をピークに平成29年は242人と半減しました。その後も県内自殺者数の減少傾向は続いています。近年中に「200人の壁」を切って100人台になることでしょう。自殺対策基本法が制定から10年目の節目にあたり、自殺対策基本法が大幅に改正されました。それに伴って自殺総合対策大綱も改正され、自殺対策の軸足は地域における実践活動(PDCAサイクル)に移っていきます。
これまでに積み重さねた知見と経験を活かして「誰も自殺に追い込まれることのない県民風土の醸成」に邁進して参ります。「県民のいのちを守る」ための生きる支援活動に皆様のご支援とご理解をお願い申し上げます。